FiiO K7 その4 Petit Susieを改造してみる

PXL_20231206_085333994K7 その2でPetit Susie /Petit Tank Limited Editionを使用していましたが、すべての音がソリッドなのはよいのですが、高音域までソリッドになりすぎて、アタックはいいけどディケイ、リリース、サスティンが・・・という状況になり、空気感や音の余韻が感じられなくなっていました。

とりあえず、Petit Susieを見てみると、コモンモード/ディフェレンシャルモードノイズの除去、低周波数はルビコン、中周波をフィルムで行っていますが、フィルム0.1とルビコンで、低周波、中周波(ここでの中周波は100KHz前後)はちゃんとできてるのか?とか高周波はあまりないとしても、積層セラミックで高周波も取っといたほうがいいかな?と思い、手持ちの部品で使えるものを探し、

  • ニチコン MUSE KZ 25V 470uF
    (KZなら100KHz程度まで効果があるっぽい?)
  • WIMA メタライズドフィルム 0.47uF
    (容量をふやして少し下の周波数から対応できるように)
  • 積層セラミック 0.1uF
    (MHzの高周波はどうかと思うけどやはり対策はしときたい)

を用意して部品交換することに。もっと読む...

FiiO K7 その3 トランスACアダプター YAMAHA PA-6を試す

PXL_20231122_051224477その2では電源強化としてスイッチングノイズ対策などのFX-Audio Petitシリーズを使用しましたが、今回は、YAMAHAのDTM音源 MU2000などに付属していた12V/2AトランスACアダプターを試してみます。

尚、こちらもATH-EW9クラスでは感じられない、ATH-W5000を通しての感想です。ですので、イヤホンによっては気にならないなどあると思います。

PXL_20231119_044520035うちには、MU2000EXがありましたので、このACアダプターを所持していました。ただ、もう20年近いものなので、最低限電解キャパシタは交換しておこうと思い、ニチコンKA 25V/6800uFに交換したものを使用しています(ELNA 25V/4700uFが最初からついていましたが、ニチコンKAは小型品なので、同サイズを取り付けたところ、容量アップとなりました)もっと読む...

FiiO K7 その2 純正スイッチングACアダプターとPetitシリーズで電源強化

FiiO K7 その1でも書きましたが、純正スイッチングACアダプターでの音ですが、K7本体のLDOですべて処理しているとはいえ、スイッチングノイズはあるわけで・・・安価に電源強化できるFX-AudioのPetit SusiePetit Tank Limited Editionを試してみました。

しかしまあ、いい世の中になったものです。このような電源強化アクセサリーがAmazonなどでもそこそこお手軽なお値段で購入できるなんて。昔は自作するしかなかったものねぇ。

PXL_20231206_082031872スタックする為に、ケースキットとスタック用の樹脂足も一緒に入手しました。
樹脂足はまあ、代用品探せばあるのですが、今回はまとめて。

Petit Susieは、ディフェレンシャル/コモンモードノイズフィルタと電解キャパシタ、フィルムキャパシタをセットにした、定番ともいえるノイズ対策セット。
ただ、電解キャパシタの容量が990uFと、ちょっと少なすぎかなとも思いますが、上流のACアダプタにどれくらい積まれているかもわかりませんし、安全マージンと残りはTankにお任せなのでしょうね。
まあ、スイッチングノイズ、リブルの低減のために必要ですが、スイッチング電源のデータシート見ないと容量の計算できませんし。(昔TA2020のデジタルアンプに使ったスイッチング電源には10000uF以上つなぐなと書いてあった記憶があります)

PXL_20231206_085333994まあ、組み立て。尚、Petit SusieとTank LEはセット運用なので、Petit Susieから出てるDCケーブルは切断。ターミナルを0.75sqのOFCケーブル(車用の残り物)でつないでいます。

PXL_20231206_085642130FiiO K7に接続してみましょう。
早速、音を出してみます。(尚、ヘッドフォンはバランス化したATH-W5000です)もっと読む...

FiiO K7 その1 導入編?

タイトルの通り、いい音楽をいい音で聴きたくて、なんとか不要というわけでもないけど泣く泣く処分し、FiiO K7を購入しました。
この前FiiOが発表した、K9 AKM(AK4191+AK4499EXEQ)を待ちたいとも思いましたが、価格的に多分買えないなというのもありましたし、精神的に療養中で、いい音楽をいい音で聴いて心穏やかにしたいというのが一番で、半年弱前からなんとかやりくりしようといろいろやっていましたので、K7にしたのもあります。

さて、私がFiiO K7を購入した点について、まず、中華DACの信用度っていうのはあまりありませんでした。
ですが、

  1. AKM AK4493SEQをMONOモードで左右1基ずつ搭載していること
    火災より復活したAKMのAK4493EQのマイナーチェンジ版ですね
    (私にとって初MONOモード)
  2. DACからヘッドフォンアンプ、出力までフルバランス回路であること
  3. PC用のDACとして、USB接続、ASIOで問題ないこと

というのがありました。

私が音楽を聴く場合、Foobar 2000またはuLilithでASIO出力。Windowsからの再生はオーディオインターフェースUR22Cが担うので、音楽再生専用として使います。
これだけのフル装備で価格が3万円代前半であることも決め手でした。
但し、LDOによる電源分配がしっかりしているという売りでしたが、スイッチングACアダプターによる電源供給は、正直ネックと思っていました。

PXL_20231122_030104162今回はいつものこのざまではなく、ATH-W5000/EW9の消耗品や、Furutech FT-7445(R)などでお世話になっているe-earphoneより購入です。もっと読む...

ATH-W5000のA2DC化 その2 A2DC化の弊害と解決(?)

ATH-EW9のほうも書かずのまま止まっているのですが、ATH-W5000をA2DC化したことでどうしても出てしまった弊害をまずは。

もともと、

  • ATH-W5000ー純正6N-OFC+Hi-OFCハイブリッドケーブル(バランス化)+Furutech FT-7445(R)

というところに

  • ATH-W5000(内部は純正ケーブル)ーA2DCジャック
  • A2DCプラグー純正6N-OFC+Hi-OFCハイブリッドケーブル(バランス化)+Furutech FT-7445(R)

としたため、A2DCジャックとA2DCプラグが余計に入り、利便性は高まったものの、A2DCによる音質の損失が感じられました。
これはコネクタを入れたからの損失なのかなんとも言えませんが(オシロなどはまともなものありませんのでちょっと証明しづらい)ロジウムメッキプラグによる高音域の解像度などが低下してしまったのを強く感じていました。

そのうち、数度に分けてゆっくり書いていくであろうFiiO K7 AKM AK4493SEQ MONOモード/フルバランスヘッドフォンアンプに接続していても、電源の強化改造で少しずつ高音域はよくなっていても、ロジウムメッキの特性は薄れていました。

PXL_20231130_110410320日本ではなかなかいいA2DCプラグは入手不可なのもあり、あっちの方で探してみたところ、公式ストアでは1ペアで5000円弱とちょっと買えませんが、別ストア(リンク先はaliexpress)で半額に近い価格で販売しており、フィードバック状況などからまあ、変なことはないだろうと1ペア(黒、3.5㎜配線径)を入手してみました。もっと読む...

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