Exchange 2016をExchange2013環境に追加して構築をしてみる(1)

Exhcange 2016がリリースされましたね。
Exchange 2016のアーキテクチャを見ていますと、どんどん進化していていって、ほんとに大規模構成に対応できるようになっていってると思います。

以前のExchange 2013といえば、

  • クライアントアクセスサービス
  • メールデータベースサービス
  • エッジトランスポートサービス

と、なっていましたが、Exchange 2016では

  • メールデータベースサービス
  • エッジトランスポートサービス

の二つになりました。
クライアントアクセスサービスはメールボックスサービスに統合され、メールボックスサービス間の通信も行います。

スケールが大きくなるにつれて、同じスペックのマシンを追加していく感じで行けますね。
これなら、Xeon Dとメモリをきちんと積んで、RAID構成のHDDのモジュールっていう感じで増やしていくのもありではないかと思ってます。

DAGにいれて、フェイルオーバー構成、かつ、ロードバランサーも標準でついてますので、なかなかスケーリングが楽しそうです。

Exchange 2013との同居もすんなりいくようになっていて、Exchange 2013のクライアントアクセスサービスが、そのままExchange 2016のメールボックスサービスにつないでくれるとか・・・なかなか楽しみです。

段階的にリプレースしやすくなってますね。

今回はExchange 2013環境(クライアントアクセスサービスおよびメールボックスサービス)が動作している1仮想マシンがドメインにある状態で、Exchange 2016のメールデータベースの役割を持つ仮想マシンを1台評価してみたいと思っています。

息が長いので、かなり続くかと思いますが・・・

今回は、Prerequireまで行きましょうか。

もちろん、Exchange 2016をセットアップする場合、前提条件がいろいろあります。TechNetのライブラリ(日本語)はまだまだPreview版の状態なので、手探りでやっているのもありますね。

まあ・・・Exchange 2013もCU5あたりまでは、すんなりパッチが当たらないとか、CU10でも12時間くらいかかりますとかざらでしたので。

  • メールデータベースの役割 最小メモリ8GB以上(なかなかきつい)
  • Exchange 2013との混在環境の場合、すべてのExchange 2013にCU10を適用済みのこと

Exchangeのセットアップは、前提条件が満たされない場合、しつこく直せと言ってきますので、まあ、ひとつづつ対応していけば何とかなります。
ですので、今回はあまりきにしないでサクサク進めます。

今回は、Windows Server Technical Preview 3の仮想マシンを使います。

exh2016-1

ISOファイルの中にはWindowsと違い、Exeが一個のみ。ということで、実行して、自己解凍がはじまりますので、ローカルドライブに作った後、Setup.exeをたたきます。

exh01

アップデートがあるかどうかをネットで確認するかを選択して次へ。

exh02(現時点ではアップデートないですしね)

exh05

exh06初期ファイルをコピーが終わると初めに、そして、ライセンス規約の確認がありますので、同意して次へ

exh07

おすすめ設定でもいいのですが、今回は、メールボックスの役割を入れるときまっているので、Manualです。

exh08

選択でメールボックスの役割を選択すると、エッジトランスポートは選択不可に。
一応、Windows Serverの役割などを自動的に構成するをつけておくと、IISなど必要なものを入れてくれますのでつけています。

exh09

インストール場所を確認して、

exh10

exh11マルウェア保護を無効するかいときかれたのでNoのまま、そして、Prerequireチェックが始まります。

・・・うっかり画像トリノがしてましたが、6件くらい怒られました。
以下本来のメッセージではないのであしからず。

  1. 再起動が必要で保留になってるじゃないか。
    ・・・Exchangeは結構厳しくて、何かインストールして、再起動必要なし判定でも、ダメ、再起動してこいといつも怒ってくれます;;
  2. WinRM IIS Extensionが入ってるよ、消してね。
    仮想マシンのWSTP3を構築したときについ入れてしまうんですよ・・・Exchangeでは使えません。
  3. Microsoft Unified Communications Managed API 4.0 Core Runtime���入ってないよ。
    これも、Exchange 2013から必須でしたね・・・忘れてました。
  4. Exchange 2013が見つかったけどCU10入ってないからだめよ
    ・・・PreviewのCU8以降ってのをそのまま鵜呑みにしてしまってましたね。
    RTMで更新されたExchange 2016 Architecture(Exchange Team Blog)では、CU11と書いてありましたが、まだCU10ですからね。
  5. Active Directory更新してね。
    Setup /PrepareADを動かして、更新してくれとのこと。Exchange 2010 トポロジは見つからないけど、この後は2010インストールできなくなるよとの親切なメッセージ付き
  6. MAPI over HTTP有効にしなさいな
    Exchange 2013お試し環境をSP1にしたときにやっておけばよかったのですが、やってませんでしたね。
    Powershellでコマンド打てと書いてあります。

と6つもくらってしまいました。
Error扱いがあるため、何度リトライをしてもダメです。なので、一つ一つつぶしていきます。

1は、まあ、再起動しろということですね。

2は、Server Managerから役割と機能の削除を選び、機能でWinRM IIS Extensionのチェックを外してアンインストール。

3、これは、ダウンロードしてきてインストールします。
※これをインストールした後も再起動すること。じゃないとまた1を食らいます。

4・・・ええ、これはExchange 2013評価環境を変えなければなりません。
早速CU10を落としてきてローカルドライブに解凍、当てます。

exh_2013_cu10

仮想マシンだからか結構かかるんですこれ・・・結局13時間くらいかかったらしい(仕事いっててほったらかしでした)


5を最後にして、次に6・・・こちらはPowershellのコマンドレットだしとおもってはいけません(Exchangeいじってる人ならお分かりですね。
現在の2013のExchange管理コンソールを管理者権限で起動します。

MapiHttpEnable

コマンドをうち、しばらく待っていると、メッセージも出ずプロンプトがでて完了。

そして、5ですが、2016を入れる仮想マシンのコマンドプロンプト(管理者権限)を立ち上げて、ローカルのExchangeセットアップフォルダに移動して
Setup /PrepareAD

と実行しても怒られます。
Setup /PrepareAD /IAcceptExchangeServerLicenseTerms

Setup PrepareAD

と打ち込んで、規約に同意するオプションを入れると、Exchange Anattend Setupが走り、同じ文句を言われるも実行していきます。Prepareが終了すると戻ってきます。

と、結構いろいろやっていきましたが、Exchangeを入れる前に注意点

  1. コンピューター名はインストール前に決めておきましょう。
    インストール後、コンピューター名は変えられなくなります。
  2. できればメンバサーバーに入れましょう
    インストール後、昇格、降格はできません。

exh12

ということで、次はセットアップですかね・・・また次の機会に。

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