トップコートにファレホ ポリウレタンバーニッシュを使うメリットとデメリット(追記その2あり)

ProShot_20190622_195754RGエクシアリペアⅢの記事でも少々書きましたが、全部書ききれてないとおもったのでちょっとだけ書き足します。
なお、あくまで個人的に感想や体験ですので、人により違いはあると思います。参考程度に。
注:令和2年3月11日 追記は一部太文字にしています。

ファレホのメリット

  1. コストが安い(200mlで1000円ちょい、ファレホエアブラシシンナーもエアブラシ環境では必須ですが、うちの場合、アクリジョン エアブラシ用チューナーで代用です 追記2 最近は専用のエアブラシシンナーを使用するようになりました。
    RG十数体分や、他のプラモなどにつかってますが、まだ3分の1残っています
    令和2年3月追記:そろそろなくなりそう・・・相当作りましたもの。1/144にして数十体分くらいでしょうか。
    令和2年10月:2本目を購入して4か月くらいは立ちましたが2本目はまだ3分の2以上ありますねぇ。
  2. 一液性ウレタンクリアのため、透明度が高い。つや消しの場合もしっかり艶消しになります。
  3. 吸着性塗料のため、PS,PP,ABSを侵さない(特にRGやABSつかうガンプラ系作ってると、気にしますよね)
    ファレホへの上塗りではつらいですが、無塗装や、Mr.カラーなどのラッカー系の上にトップコート後、あ、シール間違えててやり直したいといっても、コツをつかめば吸着性塗料の利点として、シールに傷を与えずはがすことができます(水転写デカールはさすがに無理、完全に乾いてからやった方がいいのですが)
    ProShot_20200316_214731ProShot_20200317_204911写真左は修正前、写真右が修正後です(ジムⅡの左肩の機体番号)
  4. メタリックカラーの上に吹いても、メタリック粒子が流れない(これは、気にする人多いのでは? Mr.メタルカラーでも粒子流れません
  5. 実際は塗膜自体はウレタンクリアのため強い(デメリットも参照)
  6. 平滑性、塗料の伸びがよく、艶あり、つや消し共に、筆塗りでもきれいに仕上がる。(タッチアップが楽)
    ProShot_20190923_232941
    追記:上記理由により、水転写デカールであれば、数回重ね塗りでデカール埋めが可能。
    (RGのリアリスティックシールはかなり厚塗りになってしまうけども)
  7. クリアパーツを気にせず一気に吹ける。
    (うちの場合、RG 00ガンダム系など、クリアパーツにもグロスバーニッシュかけてます)
  8. 完全乾燥後は、コンパウンドで磨きも可能
    というか、ミニルーターで毛ブラシやバフ掛けできる
  9. ざらついたクリアパーツや劣化したクリアパーツに、グロスバーニッシュを塗ることで、平滑性と透明度を上げることができる
    (車のヘッドライトの黄ばみ消しかつ透明度上げにウレタンクリアを使うのと同じです)
  10. 公式ではグロスにマットを重ね塗りとかその逆を推奨してませんが、一気にマットバーニッシュを吹いた後、クリアパーツやセンサー部分に筆でグロスバーニッシュを重ねるなんてことも出来ます。(まあ、直グロスが一番いいんでしょうけど、あまり遜色は出ないと思います)

ファレホのデメリット

  1. 入手性はよろしくない(ボークス直営店系くらいしか置いてない Amazon販売も実際はボークスなので送料ががが
  2. 吸着性塗料のためか、衝撃やこすれで、素材からはがれてしまう=塗膜が弱いと感じる
    ファレホカラーやMr.カラーの上に吹くと結構強いのですが、PS、ABSそのままだと・・・
    それでも、1か月くらいすると結構カチカチになり、だいぶ塗膜は強くなります。(さすがウレタン塗料)
  3. 乾燥時間は、ファレホ系+ウレタン系のため、相当長くかかる
    24時間は触らない、可動は1週間くらい待つ。1か月するとたいてい大丈夫
  4. パーツの合わせがタイトで重ね塗りすると、塗膜が一体化してしまい。動かした際に塗膜剥がれを起こしやすい。
    (これを忘れて、RGバンシィにマットバーニッシュを一気に吹いたのち、乾燥時間を長くとったにもかかわらず、デストロイモードに変身させたときに、腰フロントアーマーの塗膜が・・・記事の写真参照
    といっても、うちのRGユニコーン(赤、緑)は外装系とクリア系サイコフレームにグロスバーニッシュ、構造系フレーム(グレー)にマットバーニッシュを塗装、外装やサイコフレームはパーツ単位でトップコートし、十分乾燥させることで、変身させても全く問題なくなっています。
  5. エアブラシのお手入れに、ファレホまたはアクリジョン用のツールクリーナーが必須
    詰まりやすいのと、Mr.カラー用のツールクリーナー(改)だと、アクリジョンと同様に固まります。
    これは、アクリジョンツールクリーナーで十分です。ファレホはもちろん、Mrカラーも落とせて、正直Mrカラーツールクリーナー改は使用しなくなりました。
    特大出てほしいくらいです。

トップコートというか、クリア系はいままでいろいろ使ってきましたが、やはり缶スプレーはコストがかかるなというのが第一印象です。

まず、トップコートですが、これがまた容量少ない割にいいお値段なので、1本でRG1体半とかになったりする場合や、大型のものや、可変ものだと、部分毎にコートするのもあって、1本で足りないとなったりします。しかも塗膜弱いですよねぇ。(プレミアムには手を出してません)

昔はMr.スーパークリア系を使っていました。速乾性もあり、塗膜も薄くできていいのですが、なにぶん、溶剤のにおいが・・・エアブラシ塗装だとツールクリーナーのにおいもすごいですからねぇ。
また、つや消しを吹くと、塗膜のざらつき感が出やすく感じます。
ただ、RGユニコーンのようにタイトな可動をするものや、ほったらかしになっているVF-31Jジクフリちゃんのトップコートには可動部分の塗膜強度を考えて使うつもりです。
ABSの部分は怖いですけどね。(よく流し込み墨入れで失敗してたので)

Mr.カラーフッ素入りのスムーズ艶消しクリアは確かに素晴らしい仕上がり(ファレホと同等)なのですが、ラッカー系特有の気温や湿度に左右されますね。GMⅡを塗装しなおしたのですが、失敗しまして、作りなおす予定です。
ファレホは冬でも夏でも気軽に吹けるのがいいところです。

で、缶スプレーでも、ホームセンターで販売している水性多用途系はどうだろうと思い、アサヒペンとアトムペイントを試してみました。アサヒペンはつや消しでも半艶に見えてちょっと・・・アトムペイントのつや消しネオクリアはつや消し感がよく、塗膜もしっかりしていて結構よかったです。やはり、缶スプレーなので、1本900円でRG2,3体くらいですけど・・・

においが少なく、エアブラシ塗装でコストパフォーマンスの良いトップコートないかなと思っていきついたのが、ファレホポリウレタンバーニッシュでした。

ファレホポリウレタンバーニッシュを使う場合は、バーニッシュ:チューナーで3:1くらいが理想なのですが、エアブラシのノズル径やうちのようなリニアコンプレッサー(つまり非力)だと詰まってしまうので、3:22:1くらいにしたりします。(GSI プロコンLWA 0.5㎜ノズル径)1:1だと吹きやすいですが、せっかくのウレタンクリアの質感がなくなってしまいますね。
あとは、けちけちせず、クリアもつや消しも濡らすように吹き付けていくのがいいですね。
私は4時間から12時間くらい開けて、2度塗りくらいで済ませています。やり方次第で、1度塗りでも十分質感は出せますね。
2度塗りするのは、細かい部分のむらを消す為というのもあります。

追記2(令和2年10月24日)
現在、ファレホエアブラシシンナーを使用してます。代用でアクリジョンエアブラシシンナーを使用していましたが、さすが専用品だけあって、乾燥速度も強度もこちらの方が上ですね。

2度塗りは、ファレホエアブラシシンナーの乾燥速度が速いため、1,2時間で2度目を塗装して終了という感じになっています。
    
入手性の面では難がありますが、気に入ったら、両方、200mlのボトルで買っておくとお得ですし長持ちします。
ファレホシンナーを使用する際はバーニッシュ:シンナー3:1くらいで硬めとはいえ、ゆっくり濡らすように吹いています。エアブラシは同じプロコンLWA 0.5です。実際は、エア圧によりけりなので、いろいろ試して調整してみるといいと思います。 

ただし、アクリジョンエアブラシシンナー、今はファレホエアブラシシンナーとはいえ、できるだけ希釈しない方が強度は上がるようですので、どうしてもという場合は、エアブラシとコンプレッサーの変更を検討することも必要ですね。
    
ちなみに、うちのコンプレッサーはGSI リニアコンプレッサーL5で、正直、エア圧はファレホには弱めですが、トップコートは基本ファレホですね。
濡らすように吹き付けても、Mr.カラー+レベリングチューナーがかすんでしまうほどの平滑性を持っていますから、かなり楽です。
ウレタンクリアの傷埋め効果もあって、800番くらいでゲート処理した成型色のままにトップコートしても、問題ないくらいです。

ProShot_20201024_165052ProShot_20201024_165041最近GMあつめしてまして・・・今日のようなあまり天気の良くない日でも、このようにトップコートしてたりします。

いろいろ使って、よく動かすのはMrカラースーパークリア系、それ以外は可動部の動きを考えて、ファレホを使っていくつもりです。1か月乾燥させた後の完全硬化後の艶あり、艶消し感、つや消しなのに、なめらかな塗膜など捨てがたい所はいっぱいあります。

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