FiiO K7 その10 リニア電源の設計その3 BRi-LPS01シリーズほぼ完成に

試作リニア電源その2から2か月以上時間がたってしまいましたが、試作リニア電源改め、BRi-LPS01EX Limited Edition 試作機のその3になります。

PXL_20240621_064038000PXL_20240621_064000387途中、フィルムをWIMA MKS2からMKP2に変更したりもしていましたが、今月、やっと本トランスであるTriad Magnetics VPT36-2780と、IECフィルターインレット TE Connectivity Corcom Pシリーズを入手できました。

PXL_20240621_115158307PXL_20240621_073306129メイン基板はV1.0のままで、LM338(5A)版に変更したり、積層セラミックを止め、LM317/350/338のデータシートで推奨されているタンタルキャパシタを使用したりとなりましたが、一応、使用する部品はFIXとなりました。

ただし、Talemaのエポキシで固められているPCB版と違いオープンなので、磁束によるハムノイズなどはないもののなんか音が硬く感じまして、トロイダルトランスの基板側に導通タイプの銅箔テープを貼り、EMI対策としたところ、改善が感じられました。
しばらく、アース周りとケース内部のEMI対策をしてから正式に完成とする予定です。

元々、リニア電源のクリーンさとスイッチング電源の応答性の良さを目指して試作してきましたが、3次に小容量の個体分子コンデンサを複数配置することで、応答性の良さは実現でき、クリーンさは、1次~3次の合計50,240uFの平滑容量(EX Limited Edition)で実現しています。

PXL_20240606_110248268FiiO K7の電源として、12V出力でテストや試聴を繰り返していますが、音の傾向は、私がPSMシリーズで実現しようとした通り、AKM DACの良さを引き出すことですので、基本的にはフラットですが、KG Super Through(Limited Editionのみ)とMKP2と組み合わせたKAにより、さらに下まで聞こえるようになったこと、中、低音域の適度な量感など、MUSE KZに近い特性を持ち、KAの高音域の良さはそのままに、MKP2との組み合わせで自然な高音域になっていると思います。

正式版については別途記事にし、その時点で価格などを算出します。
本機については、直接取引、前払い受注生産、納期2~3週間とさせていただきます。
療養中の身で完成品を用意する余裕は申し訳ありませんがありません。
(ああ、タカチに見積とらないとな)

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