FiiO K7 その5 スイッチングかトランスか (キャパシタについてちょっと追記)

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その3でトランスACアダプター YAMAHA PA-6を、その2その4で純正スイッチングACアダプターとFX-Audio Petit Susie+Petit Tank Limited Editionを使用し、FiiO K7に接続してそれぞれ試してみましたが、今回は、改造済みYAHAMA PA-6に改造Petit Susie+Tank Limited Editionを接続して簡単に比較するとともに、改めてK7について記載してみようかと思います。

この状態で、アルミ電解キャパシタは

  • 改造 YAMAHA PA-6
    ニチコンKA 6800uF X 2 (13600uF)
  • 改造 Petit Susie
    ニチコンKA 1000uF X 3 (3000uF)
  • Petit Tank Limited Edition
    海外製個体分子キャパシタ 330uF X 8 (2640uF)

と、合計で19240uFと、FiiO K9 ProやFiiO PL50とほぼ同様の容量に。

純正スイッチングACアダプター+改造Susie+Tank LEでは、締まった音ながらも高音域の空気感が出ていましたが、抽象的で申し訳ないのですが、天井に薄い壁がある感じで、そこで止まってしまっている感覚でした。(多分ここがとり切れないスイッチングノイズの壁なのか)

対して、改造YAMAHA PA-6 + 改造 Susie+Tank LEでは 上はどこまでも開放感があり、締まりすぎず、鳴り始めから余韻まで感じられました。

その1あたりから記載してましたが、これはATH-W5000で聴いている私の感覚です。
バランス改造+リケーブルしているATH-EW9では感じられない、一般的にはオーバースペックな領域ですので、あくまで参考程度としていただければと思います。

ATH-W5000で聴いている限り、私の感覚ではトランス電源方式に軍配が上がりました。

本来なら、日本未発売のFiiO PL50を接続して比較もしてみたかったのですが、療養中の身ですし、K7の費用捻出も苦労した状態で、PL50までの予算はなかなか出せません。
でも、ほしいですね、正直。

さて、ここまで電源強化をメインに記載してきましたが、ここまで一切K7本体には手を付けていません。
まあ、改造する必要があるのか?というと少々緩めのバランスジャックくらいが不満なだけで、改造してまで・・・とも思わないですね。
AK4493Sを2基搭載し、フルバランスヘッドフォンアンプとしてしっかり作られています。しかも価格は2024年1月には値上がりするようですが、3万円代前半と、正直この価格で作るのは大変だろうとも思います。
基板を見る限りモジュール化されていて、合理的な作りでコストを下げようと努力してるのもわかります(これはK9などの上位も同じですね)。THX AAA-788+ヘッドフォンアンプ回路も含め、原音に忠実なつくりを目指しているのもうなずけますし、好感が持てます。

今回、キャパシタをKZやKGではなく、KAにした理由の一つに、余計な色はやはり付けないほうが、この製品らしいだろうというのもありますね。

 

AK4191+AK4499EXを載せたK9 AKMは正直楽しみでなりません。バランスライン出力もありますしね。
まあAK4499EXでフルにドライブするなら、AAA-888+を開発してほしいところですが^^;
(まあ、PL50以上にいつ買えるのかわかりませんが)

正直言うと、AK4191+AK4499EX2基+フルバランスで AAA-888クラスでというのをFiiOの製品で見てみたい、聴いてみたい気がします。

その1で記載した通り、私はAKMのDACが大好きなので、他のメーカーのDACはもう使う気がないですので。それにAKMは旭化成エレクトロニクス、大切な日本の企業ですしね。
(これ以上は、別の色がついてしまうのでここらへんで)

キャパシタについて追記

余計な色と書いてしまいましたが、基本的にニチコンのオーディオ用平滑キャパシタの傾向は同じなのです。KZはMUSEシリーズのKWなどにさらに量感を持たせたタイプということで、女性ヴォーカル、アコギ、ピアノ、ヴァイオリンなどの鳴り、響き、揺らぎをよく表現してくれますし、ドラムのような低音は弾むような感があります。これは大小ありながらも、KAも同じなのです。
KGはパワーアンプに使用される電源平滑専用キャパシタというのもあって、KZに加え、さらに低音が出る感がありますが、これも面白く、重低音ではなく締まった低音という感じがします。
個人の感というのは否めないですが、それが本来の音なのかもしれませんね。ですので、色というよりはどれだけ出てるかなのかもしれませんね。
但し、高音域の伸びに関してはKAに分があると思います。最新モデルというのもあるのかもしれません。

KZ/KG/KA意外と微妙な違いなのですが、これらも個人による感覚の違いもあります。感じないという方もいると思います。
アンバランスとバランス接続で音の違いがわかるというだけでなく、コンセントのLNを正しく合わせているかどうかで音の違いがわかる方なら感じるかな?とも思います。

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