その2では電源強化としてスイッチングノイズ対策などのFX-Audio Petitシリーズを使用しましたが、今回は、YAMAHAのDTM音源 MU2000などに付属していた12V/2AトランスACアダプターを試してみます。
尚、こちらもATH-EW9クラスでは感じられない、ATH-W5000を通しての感想です。ですので、イヤホンによっては気にならないなどあると思います。
うちには、MU2000EXがありましたので、このACアダプターを所持していました。ただ、もう20年近いものなので、最低限電解キャパシタは交換しておこうと思い、ニチコンKA 25V/6800uFに交換したものを使用しています(ELNA 25V/4700uFが最初からついていましたが、ニチコンKAは小型品なので、同サイズを取り付けたところ、容量アップとなりました)もっと読む...
FiiO K7 その1でも書きましたが、純正スイッチングACアダプターでの音ですが、K7本体のLDOですべて処理しているとはいえ、スイッチングノイズはあるわけで・・・安価に電源強化できるFX-AudioのPetit SusieとPetit Tank Limited Editionを試してみました。
しかしまあ、いい世の中になったものです。このような電源強化アクセサリーがAmazonなどでもそこそこお手軽なお値段で購入できるなんて。昔は自作するしかなかったものねぇ。
スタックする為に、ケースキットとスタック用の樹脂足も一緒に入手しました。
樹脂足はまあ、代用品探せばあるのですが、今回はまとめて。
Petit Susieは、ディフェレンシャル/コモンモードノイズフィルタと電解キャパシタ、フィルムキャパシタをセットにした、定番ともいえるノイズ対策セット。
ただ、電解キャパシタの容量が990uFと、ちょっと少なすぎかなとも思いますが、上流のACアダプタにどれくらい積まれているかもわかりませんし、安全マージンと残りはTankにお任せなのでしょうね。
まあ、スイッチングノイズ、リブルの低減のために必要ですが、スイッチング電源のデータシート見ないと容量の計算できませんし。(昔TA2020のデジタルアンプに使ったスイッチング電源には10000uF以上つなぐなと書いてあった記憶があります)
まあ、組み立て。尚、Petit SusieとTank LEはセット運用なので、Petit Susieから出てるDCケーブルは切断。ターミナルを0.75sqのOFCケーブル(車用の残り物)でつないでいます。
FiiO K7に接続してみましょう。
早速、音を出してみます。(尚、ヘッドフォンはバランス化したATH-W5000です)もっと読む...
ATH-EW9のほうも書かずのまま止まっているのですが、ATH-W5000をA2DC化したことでどうしても出てしまった弊害をまずは。
もともと、
- ATH-W5000ー純正6N-OFC+Hi-OFCハイブリッドケーブル(バランス化)+Furutech FT-7445(R)
というところに
- ATH-W5000(内部は純正ケーブル)ーA2DCジャック
- A2DCプラグー純正6N-OFC+Hi-OFCハイブリッドケーブル(バランス化)+Furutech FT-7445(R)
としたため、A2DCジャックとA2DCプラグが余計に入り、利便性は高まったものの、A2DCによる音質の損失が感じられました。
これはコネクタを入れたからの損失なのかなんとも言えませんが(オシロなどはまともなものありませんのでちょっと証明しづらい)ロジウムメッキプラグによる高音域の解像度などが低下してしまったのを強く感じていました。
そのうち、数度に分けてゆっくり書いていくであろうFiiO K7 AKM AK4493SEQ MONOモード/フルバランスヘッドフォンアンプに接続していても、電源の強化改造で少しずつ高音域はよくなっていても、ロジウムメッキの特性は薄れていました。
日本ではなかなかいいA2DCプラグは入手不可なのもあり、あっちの方で探してみたところ、公式ストアでは1ペアで5000円弱とちょっと買えませんが、別ストア(リンク先はaliexpress)で半額に近い価格で販売しており、フィードバック状況などからまあ、変なことはないだろうと1ペア(黒、3.5㎜配線径)を入手してみました。もっと読む...
以前、バランス化したATH-W5000ですが、今回は、A2DCジャック化してリケーブル可能にしてみました。
Bispaでは売り切れになっていたA2DCジャックですが、あっちの方から取り寄せました。今市場に出てるA2DCジャックはこの外形4.7㎜と、外形8㎜のものがあるようですね。
今回は、ATH-EW9のほうもA2DC化したかったので4.7㎜を選びましたが、ATH-W5000のケーブルが通る箇所、ゴムブッシュを外すと7㎜ちょいあるので、外形8㎜のでも固定しやすいかもしれません。
もちろん、固定にはレジンなどを使う必要がありますが。
さて、今回は4.7㎜のものなので、ATH-W5000のゴムブッシュを利用する形で固定。
内部は100均レジンで固着させています。
切断面はあまりきれいではないですが^^;もっと読む...
2009年に購入し、ずっと気に入って使っているオーディオテクニカ ATH-W5000ですが、2年ほど前に、MOGAMI Neglex 2930ケーブルに変更し、バランス化したのですが、やはり、純正ケーブル(6N+OFC+Hi-OFC)の高音域の良さ(空気感、高い分解能、そして通常より上のほうまで出ている)がずっと忘れられませんでした。
・・・まあ、ATH-W5000はこの高音域で好みが分かれますが、正直言ってこれくらい、元のソースが情報量あるんだと思っています。
ATH-EW9は2930にするだけでかなり化けたのですが、ATH-W5000は上流機器の音を正確に追従するヘッドフォンですから、ケーブルも含めて考えられているのだと思います。なので、ずっととっておいた純正ケーブルを引っ張り出して、まずはかっこいい6.35標準コネクタを切断、配線を見てみることに。
ATH-W5000は4芯 (赤、黒、白、黒)、Y分岐からは、右が赤、黒、左が白、黒の2芯ケーブルとなっていますが、情報によると、初期のものはY分岐でGNDが結線されているとのことで、デジタルテスターでチェック・・・ええ、結線されていました(号泣)
Y分岐のカバーに切り込みを入れて中を見ようとすると、中に樹脂で固められたものが・・・どうやら基板が入っているようですね・・・
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