FiiO K7 その6 さらなる電源強化を・・・自作電源平滑モジュールの作成

※開発内容などはこちらのブログに今後も記載していきますが、BRi-Audioの設計頒布物BRi-PSM01シリーズに最新の内容を記載しております。

FiiO K7ですが、リスニングのお供としてずっと使っていますが、その5の魔改造トランスACアダプターPA-6とPetit Susie(キャパシタ交換)+ニチコンKA追加基板+Petit Tank LEでずっと聞いておりましたが、まだまだ改善の余地はあると思っていました。

トランス(リニア)とスイッチング方式で、スイッチングのほうが高速で切り替える為、スイッチングノイズを除けば効率も電流の波形もいいのはわかっているのですが、Petit SusieのキャパシタをニチコンKAに代えても、スイッチングノイズによると思われる(といっても相当高周波のはずなので聴感に影響しない・・・はず)高音域の壁が気になりました。
それもあってトランス電源を使用しているのですが30000uF程度積んでも、やはりスイッチング式の応答の速さに追いついていない感があり、さらに2本追加して40000uFにしてどうかという無謀な挑戦を。
(突入電流がどうしても大きくなるので、機器側が対策されていないと破損につながる)

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とりあえず、ユニバーサル基板でニチコンKA 25V 4700uFを4本積んだ検証基板を作り、つないでみることに。

PXL_20240126_080654205まず、機器側へのダメージですが、まあ、今までキャパシタを増やしていっても大丈夫だったように、FiiO K7の保護回路がしっかりしている為、何の問題もありませんでしたね。もっと読む...

FiiO K7 その5 スイッチングかトランスか (キャパシタについてちょっと追記)

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その3でトランスACアダプター YAMAHA PA-6を、その2その4で純正スイッチングACアダプターとFX-Audio Petit Susie+Petit Tank Limited Editionを使用し、FiiO K7に接続してそれぞれ試してみましたが、今回は、改造済みYAHAMA PA-6に改造Petit Susie+Tank Limited Editionを接続して簡単に比較するとともに、改めてK7について記載してみようかと思います。

この状態で、アルミ電解キャパシタは

  • 改造 YAMAHA PA-6
    ニチコンKA 6800uF X 2 (13600uF)
  • 改造 Petit Susie
    ニチコンKA 1000uF X 3 (3000uF)
  • Petit Tank Limited Edition
    海外製個体分子キャパシタ 330uF X 8 (2640uF)

と、合計で19240uFと、FiiO K9 ProやFiiO PL50とほぼ同様の容量に。もっと読む...

FiiO K7 その4 Petit Susieを改造してみる

PXL_20231206_085333994K7 その2でPetit Susie /Petit Tank Limited Editionを使用していましたが、すべての音がソリッドなのはよいのですが、高音域までソリッドになりすぎて、アタックはいいけどディケイ、リリース、サスティンが・・・という状況になり、空気感や音の余韻が感じられなくなっていました。

とりあえず、Petit Susieを見てみると、コモンモード/ディフェレンシャルモードノイズの除去、低周波数はルビコン、中周波をフィルムで行っていますが、フィルム0.1とルビコンで、低周波、中周波(ここでの中周波は100KHz前後)はちゃんとできてるのか?とか高周波はあまりないとしても、積層セラミックで高周波も取っといたほうがいいかな?と思い、手持ちの部品で使えるものを探し、

  • ニチコン MUSE KZ 25V 470uF
    (KZなら100KHz程度まで効果があるっぽい?)
  • WIMA メタライズドフィルム 0.47uF
    (容量をふやして少し下の周波数から対応できるように)
  • 積層セラミック 0.1uF
    (MHzの高周波はどうかと思うけどやはり対策はしときたい)

を用意して部品交換することに。もっと読む...

FiiO K7 その2 純正スイッチングACアダプターとPetitシリーズで電源強化

FiiO K7 その1でも書きましたが、純正スイッチングACアダプターでの音ですが、K7本体のLDOですべて処理しているとはいえ、スイッチングノイズはあるわけで・・・安価に電源強化できるFX-AudioのPetit SusiePetit Tank Limited Editionを試してみました。

しかしまあ、いい世の中になったものです。このような電源強化アクセサリーがAmazonなどでもそこそこお手軽なお値段で購入できるなんて。昔は自作するしかなかったものねぇ。

PXL_20231206_082031872スタックする為に、ケースキットとスタック用の樹脂足も一緒に入手しました。
樹脂足はまあ、代用品探せばあるのですが、今回はまとめて。

Petit Susieは、ディフェレンシャル/コモンモードノイズフィルタと電解キャパシタ、フィルムキャパシタをセットにした、定番ともいえるノイズ対策セット。
ただ、電解キャパシタの容量が990uFと、ちょっと少なすぎかなとも思いますが、上流のACアダプタにどれくらい積まれているかもわかりませんし、安全マージンと残りはTankにお任せなのでしょうね。
まあ、スイッチングノイズ、リブルの低減のために必要ですが、スイッチング電源のデータシート見ないと容量の計算できませんし。(昔TA2020のデジタルアンプに使ったスイッチング電源には10000uF以上つなぐなと書いてあった記憶があります)

PXL_20231206_085333994まあ、組み立て。尚、Petit SusieとTank LEはセット運用なので、Petit Susieから出てるDCケーブルは切断。ターミナルを0.75sqのOFCケーブル(車用の残り物)でつないでいます。

PXL_20231206_085642130FiiO K7に接続してみましょう。
早速、音を出してみます。(尚、ヘッドフォンはバランス化したATH-W5000です)もっと読む...

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