そろそろ何か書きましょうか。

WP 8.0の頃から、あんまり書かなくなってましたね。 Windows Phoneについて。

私が、Windows Phone OSの使い勝手を気に入っていて、なぜiOSやAndroidを使用しないか。(両方とも持っています)そこらへんは以前の記事で書いていますし、それはWindows Phone 8.1になっても変わりません。

新たに追記するといえば・・・
AndroidやiOSでとうとうOfficeもリリースされましたが、Office 365サブスクリプションに入っていなければまともに使えないですし、OEMでプリインストール済みで使っている個人、企業や、ボリュームライセンスで購入していたりする企業が、すぐにOffice 365に移るわけはなく、結局、iPadがあっても使えませんとか、クラウドサービスをポリシーで禁止している為に、OneDriveにも接続できませんなどあって、結局使えない状態でほったらかされたりする場合もあります。

はなしを戻しましょう。

  • 本日の事件

思えば、WP7.5の日本端末としてリリースされたIS12T。結局1機種で終わり、3年半という長いブランクを経て、やっと日本で再びWP端末が出るということの時期に、本日、MS日本法人のプレスリリースがありました。

簡単に言えば、Lumia 830を社員に配布しました。技適を通過させて。

MS日本としては、すでにサポート期間終了となったIS12Tを使い続けて来たわけですし、それをサポート期間中であるWP8.1にリプレースすることはもちろんするべきであり、ある意味遅すぎたとも言えるのですが・・・

私も含め、技適通したなら、もしかしてと期待を持った方も多いかと。
そこは期待外れで、内部で配布したLumia 830のみというお話。

  • WPアプリ開発者の苦悩

開発者を大事にしてきたMSがWindows Phoneに関しては、日本でフルに使用可能な端末を提供していません。開発用と称して配られた端末は技術保安適合基準の審査を通していない為、3G/LTE/WLAN/Bluetoothなど無線通信を使用することができません。
端末でのデバッグなんてできたものじゃありません。Hyper-Vで動くエミュレータでとなりますが、エミュレータでは見つからない不具合も昔ちらほら聞きました。
私も一つアプリを出しましたが、そこは割り切って、無線系を一切使わない簡単なアプリしか出していなかったりします。

私も昔、ISDNや光回線を使ったInternet経由の2~4台の某端末で動作するネットワーク部分に携わったことがありますが、ある程度のパケットロストなどを生成するツールもありましたし、QoSでレイテンシを計測し、同期を図り、再送を含めた同期システムを構築したことがありますが、最終的には実環境でテストを繰り返し、半年かけて調整などを行いました。
結局、実際の回線や実機により異なる挙動(もちろん端末スペックも絡んできます)で確認できないと、気づかない不具合は出るものです。

現在もASP.NET SignalRでいろいろと開発を行っていますが、ローカルエリアネットワーク内でさえ、1か所へのパケットの局所集中が発生し、フローコントロールを持つハブが処理しきれなくなり、無線LAN(11n)からその経路を通った場合に、SignalRの通信が遅延、切断するという症状も簡単に出てしまうのです。

それがわかっているからこそ、きちんと使える端末がほしかったのですが、結局今現在まで入手できていません。

MS日本法人はそんな状況でもアプリを作れ、リリースしろ、挙句の果てにはアプリが少ないから端末は販売しないなどという話も出てきて、それで開発を打ち切った方もいらっしゃいます。

そういうことを続けてきて、やっと日本で使える端末がでそうな矢先に、MS日本法人が、自社の為だけに技適を通しましたというこの状況でした。

  • プレスリリースの真意は?

今日からのde:codeでデモに使用するというのもわかりますし、先に書いた通り、サポート切れ端末を更新するという要件もわかります。
そして、Windows Server 2003のサポート終了時期が近づいており、そんな中、リプレースを訴える企業が、サポート切れ端末を使っているのは、リプレースしなければならない企業にとってはなんだそれとなるでしょう。
※Windows Phone 7.8は、簡単に記載すれば、XPとは構造が違い、アプリはサンドボックス内で実行されます。データもアプリ毎に分離しています。基本的に、セキュリティホールになりにくい為、セキュリティリスクは減らせます。

  • でもね・・・

ま、開発者にとっての言い分、Windows Phone 7.5のころから、日本展開に不満を書いてきた私としては、それでも、開発者に提供することはなく、アプリを作れというのか。ということになってしまうわけです。

Windows 10 Insider Previewの登場により、Windows 10および、Windows Phone 8.1の時期バージョンとなるWindows 10 Mobile Insider Previewも、もちろん試しています。
たしかに、Universal Windows Platformで一つのアプリで動かせる環境になりましたが、これで出せるというのは遅すぎやしないでしょうか。

結局、日本法人は、いろいろ調停を進めていった末、販売時期を逸したとしか思えなくなっていました。
これには日本特有の携帯/スマートフォンの販売形態が大いに関係しているのもよくわかります。でも、もう少し、そこであがいている消費者に目を向けられなかったのか。
キャリア主導で消費者を蔑ろにしているような状況を打破できなかったのか。そういう思いは、WP7.5から書いてきたとおりです。
MS本社を説得できなかったのか。小型XBOXコントローラーを作らせたあの情熱はすでにもうなかったのか。そういうおもいもあります。

  • まあ、そういうことを言っていても仕方ないですし、Windows 10と、マウスコンピューター、freetelに期待

ここまでなってしまった状況を打破するためのMADOSMA(マウスコンピューター)とNinja(freetel)だと思っています。そして、Windows 10プラットフォームが動き出せば、PC/タブレット/Phone/IoT、そしてなによりHoloLenzなど新しい可能性や、発売できる土台もそろってくるのでしょう。
Windows Phone 8.1まで、※(ただし日本は除く)だったものも大きく改善されました。
Here Mapの日本の地図はむごいものでしたが、ある程度拡大するとゼンリンマップに切り替わり、Bingのルート探索なども動くようになりました。
ここら辺は、MS日本法人の中でも頑張ってきた人たちのおかげでしょう。
そして、Windows 10 Mobileでは、Windows Media Audio Losslesはもちろんのこと24/96のFLACも再生できました。
Bluetoothキーボード、マウスをつないで、モニターに接続すれば、デスクトップも出ます。
Officeアプリケーションもデスクトップのように使えるようになります。
某電気店のWindows 8.1 ProタブレットのCMと同じようなことが、Windows Phoneでもできるようになります。

MADOSMAもNinjaも、まずはWindows Phone 8.1でということ。
私個人としてはうれしい限りです。
そして、どちらも、単発ではなく、複数の機種を出すべくロードマップを作っているということ。

Windows 10 Mobileへのアップグレードにも対応するでしょう。(せざるを得ないでしょう)
LumiaのようにDeveloper Unlockができることを祈りつつ、出たら購入するつもりです。

  • でも私はLumiaが、そしてAndroidのハイスペック化ってどうなのよ

私は、NOKIAのデザインや使い勝手が好きです。
Lumia 800およびN9がリリースされたとき、シンプルながらも、上品で、しかも持ちやすく、片手操作でも滑らないデザインの惚れて、Lumia 800を入手したものです。その前のHTC 7 Mozartもアルミボディながら持ちやすく使いやすいものでしたが。

そして、今はLumia 920を2年以上使っています。(もちろん使用可能な範囲でとしておきましょう)
最初は4.6型ででかくてと思ってましたが、Lumia 800からのデザインが片手操作の親指の範囲を広げてくれるので、片手操作で十分行けます。
でスペックはもう古いです。Dual Core、メモリ1GB。でもWindows 10 Mobile Insider Previewもストレスをあまり感じません。
一部重いアプリは、まだまだOS自体がベータにも達していない為だと思い���す。(Xaml回りに不具合もあるようですし)
大型化、ハイスペック化しているスマートフォン市場。本当にそこまでスペックが必要なの?2昔前のスペックでも軽快にうごきますよ?そういう想いもあります。
8コア?メモリ2GB?3GBそれくらいないと軽快に動かないの・・・と。

  • まとめになってないけれど

これからもWindows Phoneを応援していくことに変わりはありません。

お仕事で、Universal Windows Platformを使う要件もいろいろネタを考えてまして、もちろん個人でも使っていきたいところです。
VS2015RCはすでに使っていますしね。

MADOSMAまたはNinjaが出たらそちらに移るしかないですが、それでも、NOKIAの流れをくむLumiaを日本で普通に使いたいという想いを捨てることはできませんね。
Lumia 920もバッテリーがへたり始めていて、ボディも落下でへこんだりしてますので、そこらへんは近々交換しないとなと思っています。

今は、MS日本法人のパートナーのお伺いの為もあって、Lumiaを日本でリリースする時期ではないのでしょう。
マウスとfreetelの製品がリリースされた後、ひっそりと直販で売ってもらえたらと思います。
Surfaceのように大々的にやることはないのかもしれませんが、Windows 10になればそれも可能かもしれませんね。

そんな感じで、Twitterではいろいろ言っていますけど、WP7の頃から、根本的になにも変わっていませんので。
しばらく、MS日本法人とキャリアなどの水掛け論に嫌気がさして、いろいろ書く気もうせていましたが、こういう時期だからこそちょっと書いてみようかと思った次第です。

・・・それにしては長いだろ(すみません)

Windows 10 Phone TPからのリカバリで文鎮化したLumiaの復活話

1か月近く前、Windows 10 Phone Technical Preview 10051がリリースされたころ、あまりにも不安定でWindows Phone Recovery ToolでWP8.1に戻した際に、一部の端末が文鎮化したという事象で、ハードウェアを使用せずに復活したという例を2件ほど確認しました。

幸い、私のLumia 920は、当時4回ほどWPRTでのリカバリを行いましたが、問題なかったのですが、クラスタの複数人の方が文鎮化して途方にくれていたのをみてましたので、何とかならんのかと、Technetやanswers、昔よくお世話になった、xda-developersなどを見ており、問題の”QHS_USBDLOAD”が解決してないかと確認していました。

QHS_USBDLOADで認識されてしまう文鎮化Lumiaは、ブートローダーまですっ飛んでしまっている状態で、ほぼ死亡状態です。
NOKIA Emergency Connectivityドライバで認識するものの、その後どうすればよいかということで、XDAの記事を調べてましたが、この数日、Lumia 820、925の2例で復活を確認しました。

もっと読む...


Month List