FiiO K7 その2 純正スイッチングACアダプターとPetitシリーズで電源強化

FiiO K7 その1でも書きましたが、純正スイッチングACアダプターでの音ですが、K7本体のLDOですべて処理しているとはいえ、スイッチングノイズはあるわけで・・・安価に電源強化できるFX-AudioのPetit SusiePetit Tank Limited Editionを試してみました。

しかしまあ、いい世の中になったものです。このような電源強化アクセサリーがAmazonなどでもそこそこお手軽なお値段で購入できるなんて。昔は自作するしかなかったものねぇ。

PXL_20231206_082031872スタックする為に、ケースキットとスタック用の樹脂足も一緒に入手しました。
樹脂足はまあ、代用品探せばあるのですが、今回はまとめて。

Petit Susieは、ディフェレンシャル/コモンモードノイズフィルタと電解キャパシタ、フィルムキャパシタをセットにした、定番ともいえるノイズ対策セット。
ただ、電解キャパシタの容量が990uFと、ちょっと少なすぎかなとも思いますが、上流のACアダプタにどれくらい積まれているかもわかりませんし、安全マージンと残りはTankにお任せなのでしょうね。
まあ、スイッチングノイズ、リブルの低減のために必要ですが、スイッチング電源のデータシート見ないと容量の計算できませんし。(昔TA2020のデジタルアンプに使ったスイッチング電源には10000uF以上つなぐなと書いてあった記憶があります)

PXL_20231206_085333994まあ、組み立て。尚、Petit SusieとTank LEはセット運用なので、Petit Susieから出てるDCケーブルは切断。ターミナルを0.75sqのOFCケーブル(車用の残り物)でつないでいます。

PXL_20231206_085642130FiiO K7に接続してみましょう。
早速、音を出してみます。(尚、ヘッドフォンはバランス化したATH-W5000です)

音出し始めから、全域にわたって解像度があがり、音質がとてもよくなってると感じました。
小音量でしばらく流した後、高音域の硬さも取れ始め、FX-Audioの特殊音源に匹敵するという売りもよくわかります。
音質は全体的にSOLIDながら音のニュアンスもよく感じられ、フルバランスならではの音の分離、定位感もとてもよくなりましたね。。
これでかなり高音質だと思います。

巷のレビューで、Petitシリーズで電源強化したほうがいいというのも大いにうなづけましたし、上位のK9クラス(トランス電源内蔵)に迫るというのもうなづけました。

K7を使うなら、Petitシリーズとセット買いはおすすめですね。

ここからは私的な好みも入りますし、オシロなどで視覚的に分析したものではないです。また、バランス化改造したATH-EW9クラスでは違いが感じられないくらいの感覚で、ATH-W5000クラスだからこそわかるものかもしれませんので、ご注意を。

Petit Susie+Petit Tank LEで聴いていると、解像度はとてもよいのですが、中音域、高音域の余韻部分が少々足りないと感じ、また、高音域の倍音成分が含まれる空気感が出ていないと感じました。
NFJapanのTank LEのブログ記事などのオシロの表示を見る限り、相当ノイズ対策できてるはずなんですが・・・やはりいろいろ合わせるために調整した結果なのかなとも思います。

いまだと固体コンデンサで積層セラミックを置き換えという話もありますが、私は、いつもセラミック、フィルム、電解の3つセットでオーディオレンジから高周波までノイズ低減をするというのが頭から離れず、セラミックがないなとか、フィルムの容量いくつだろうとか感じてしまいましたが、これも私の感覚なのであまりあてにならないかもしれませんね。
スイッチングノイズとスイッチングによるリブルをどこまで取り切れるかなのかも?しれませんね。まあ、リニア電源にも平滑リブルはありますがね。

Petit Susieはルビコンの電解、Petit Tankはニッケミの電解でしたので、Petit Tank Limited Editionもかなと思いきや・・・日本のメーカーのデータを調べても該当品が出てこず、あっちのAli~で検索してみたら・・・そういうことですね^^;;

FiiO K7の電源強化方策はここで終わらず、まあ、すでにPostで先に出していたものですが、その3ではYAMAHAの楽器やDTM音源 MU2000に付属していた12V2Aのトランス方式ACアダプター、YAMAHA PA-6をK7に接続してみます。

追記

Petit Tankで気になった点を少々。ルビコンの電解、横倒しで配置するのはともかくも、リードを電解コンデンサの付け根から曲げてるのはどうなのか?と・・・
曲げ方によってはリードを曲げた力がコンデンサ内部に影響するのではないかな~?
もちろん、横倒しにする際、リードと基板の間はできるだけ短くしとかないと、そこでノイズが発生してしまうので短いほうがいいのはいいのですが。

コメントを書く

Month List