さて、その7でリニア電源を設計を始めてしまったのですが、療養中の身、なかなか予算が取れず、ゆっくりになっております。
最終的な、リニア電源基板のレイアウトは3Dモデルデータでこのようになりました。
基板はなんとか発注でき、上がってきました。
ケースはタカチのHEN110820B 高さが88㎜のもので、結構背が高いと感じますが、タカチからDLできるSTEPデータを元に基板の高さを算出したところ、10.5㎜ということで、そこに基板の1.6㎜、最大になるニチコンKG Super Throughの50㎜を足すと61.6㎜・・・確かに一つ下でもギリギリ入りそうではありますが、今度はIECインレットの位置に困るということで、88㎜になりました。
(下のほうにある3D CADモデルを見ていただければわかるかと思います。)
基板に、部品を実装していきます。
今回はリニアレギュレーター前の1次平滑、その後のEMIFILを挟んで2次平滑の2段階に分かれていますが、2次平滑は実際は、2種類の電解を使うので3段階となっています。
電源平滑モジュールと同じように、電解の種類や数を選択できるようにしてあり、1次も1~4本、(KGなら1~2本)、2次はピッチ7.5㎜、幅18㎜までの電解を1~5本、5㎜ピッチ、幅10㎜までの電解を1~8本搭載できるようにしてあります。
最低限な1次4700uF、2次4700uF程度の通常のリニア電源から、ニチコンKG、KA、OS-CONを配置したフルスペック的な52,400uFまで選択できるようになっており、今回は、もちろんフルスペックで実装していきます。
基板が上がってきたときはまだKA調達前だったので、KA以外の部品をすべて実装しています。
幅35㎜、高さ50㎜のニチコン KG Super Throughの存在感がすごいことに。
これと同時に、こんどはケース側の設計もしていかないとなりません。
トロイダルトランスのボルトの固定穴、レギュレーターの固定ねじ穴や、フロントパネルの電圧計、リアパネルのDC出力、IECインレット、電圧調整用の穴などをあけていかねばなりません。
今回は、すべて3Dモデルデータが用意できたのもあって、3D CAD上ですべて位置決めをしてみました。
基板もモデルもニチコンやPanasonicから該当のキャパシタのモデルデータをDLしてきて入れ替えてSTEPとしてエクスポートしてCADに読み込ませ、HENケースと組み合わせて位置を割り出しました。
3D CADはぶっちゃけ、電源平滑モジュール用ケースから使い始めたのですが・・・使ってみるものですね。
フロントパネルやリアパネルも部品を配置し、干渉する部分を切り出して、最終的に穴あけ図面を作りました。
3D CAD、やはり便利ですね。
で、その穴あけ図を基に、ドリル、オートポンチ、ハンドニブラーなどを使って穴あけをしていったのですが、やはり加工が甘くところどころダメダメさが出てしまっていますね。
データはできているので、加工もお願いしたほうがいいかもしれませんね。
(その分、部品代が高くなりますけど���
予算の都合上、IECインレットとトロイダルトランスは入手できておらず、とりあえずは、動作確認用に15VAのTalema 70054Kトロイダルトランスなどを使って基板の動作確認を開始。
電圧調整で12V、スイッチ切り替えで15Vも出せることを確認し、突入電流保護のリレーも正常に動作することを確認でき、基板が動作することを確認出来て一安心です。
まあ、ここら辺はXでもぼそぼそとつぶやいていた話でございます。
あとは、実機での確認なのですが、さすがに15VAのトランスでは、1Aも出ないと思われるので来月以降、トロイダルトランスを入手するまでお預けになりそうですね。
4/20 追記
オヤイデ電気のDC-3398 LL/0.3が届き、102SSCケーブルでリニア電源とK7を接続。テストを兼ねて電源投入、音楽再生までできてしまいました。
とりあえず、トランスとIECインレット入手できるまではこのままテストしてみましょう。