Windows 10 Mobileの数種類のアップデートの違い

Windows 10 Mobileは一般向けには2種類のアップデートがありますね。
(Insider向けにはさらに数種あります)

一つは、累積更新を含む、Windows 10 Mobile OSのアップデートプログラム。
今月9日に配布された10.0.10586.164と呼ばれるバージョンがそうですね。

もう一つは、ファームウェアなどの端末専用更新プログラムです。
NuAns NEOであれば、Windows更新プログラム(TRINITY)
MADOSMAであれば、Windows更新プログラム(MCJ)

などの名前で配布されているようです。

他のスマートフォンを使っていた方だと、混同しやすいのですが、
前者は、MicrosoftのWindows 10 Mobile OSの更新プログラムです。
後者は、各端末メーカーが配布する端末専用更新プログラムになります。

今、NuAns NEOで来ないと騒がれているのが、後者の端末専用更新プログラム。MADOSMAのInsider Programが来ない~と言ってるのは、前者のWindows 10 Mobile OSの更新というわけです。

スマートフォンはOSだけではなく、ハードウェアとの基本的な入出力をつかさどるファームウェアも重要です。
いくらOSが正常でも、ハードウェアとのやりとりでおかしければ、うまく動きません。逆に、ハードウェアがとのやり取りが正常でも、OSがおかしければやはりうまく動かないのです。
また、一部ファームウェアにOSの設定を任せているところもあるようで、ネットワークの通信中インジケーターのON/OFFなんかがそうですね。(NEOもV47では表示されるとか)
Windows OSからハードウェアとのやり取りを行う為のプログラムがドライバーですが、Snap Dragon SoC(System on Chip)のドライバーもファームウェアを含む端末用の更新プログラムに含まれるようです。

  • Windows 10 MobileのOS本体はMicrosoft
  • ファームウェアは端末メーカー
  • ドライバーはQualcomm

がそれぞれ作っているので、どの不具合かを探すのも大変でしょうし、いざ、ここかなと思ってもじつは別だったーなんてこともざらなのです。
Windows 10 Mobile OSだってまだまだ不具合や動作が重いところはありますし、ドライバーがまずければパフォーマンスを引き出せなかったりします。

いくらOSがなめらかに動いても、GPUを動かすドライバーが遅かったり、タッチパネルを動かすドライバーに不具合があったら?・・・やはりかくかくになったり止まったりしますよね。もちろんその逆もありうるわけです。

特にSnap Dragon 617はWindows 10 Mobileでは現在唯一売られているNuAns NEOで、初物尽くしなので、ドライバーの不具合も出てくるかと思います。(ドライバーはOSごとに違いますからね)

Windows 10 Mobileについては、分離していることで、比較的早く、ファームウェアを更新できるのも特徴の一つだと思います。また、キャリアを通さず、Microsoftのサーバーから配信されるということで、日本のキャリアのように出せるはずなのに出せないアップデートというのもほぼないと思います。
今、NuAns NEOは遅れていますが、MADOSMAリリース時の短期間でのファームウェア更新リリースを憶えている方はわかるかと思います。
まあ・・・Windows Phone 8.0で発売された端末にも出せるはずなのに、正式なWindows 10 Mobileは出してないですけど。

使ってるほうから見れば、わからないよとなるのですが、類推することはできます。
NuAns NEOでもMADOSMAでも、同じOSのリビジョン番号で、同じ不具合がおきれば、それはOSの可能性が高いわけです。
また、NuAns NEOだけで発生すれば、それはNuAns NEO側のファームウェアの問題の可能性が高く、同じSoCを使った端末だけ発生すれば、ドライバーの可能性が高いとなるわけです。

(追記)
尚、Lumia端末では動くけど、それ以外では動かないのは不具合だ!というわけではないのです。
Lumia専用仕様ってものが少なからず存在していて、ダブルタップWakeUpやGlance Screen(クイックビュー画面)あとは、LumiaにはSensor Coreがあり、それでしか動かないアプリもありますね。
専用のハードウェアを、別に組み込んでいたりするわけで、そういうものは残念ながら動かないのです。
わたしも、Glance Screenは気に入ってるので、NEOにもほしかったりするのですが、まあこればかりは望めないのがつらいところです。

ここで、Windows 10(Mobile含む)バージョン番号のおさらいですが、

現在のWindows 10 (Mobile)のバージョン番号は

10.0.10586.164

です。この番号は、

メジャーバージョン.マイナーバージョン.ビルドナンバー.リビジョンナンバー

となっていて、現在のWindows 10 (Mobile) Version 1511は、10.0.10586になります。
リビジョンナンバー0が最初のリリースで、リビジョンナンバーが上がる=バグ修正やセキュリティ修正になるということだそうです。
つまり、現在の.164は.0の不具合やセキュリティ関連の修正を行ったもので、新機能などは追加されないと見たほうがよさそうです。
(Insider Previewなどは、Daily Buildで新機能やバグ修正などがいろいろ入り、最低限のチェックを行ったものが配布されますので、ビルド番号がどんどん変わります。
最終的にGoとなった時点で、Build番号が固定され、Redstone 1となるはずです。)

Windows PCを知らずにWindows 10 Mobileを使用している方には、頻繁に更新されるという言葉も見受けられそうですが、Windows 10 MobileもれっきとしたWindows 10ですので、毎月の定例Updateに含まれているようです。
ですので、毎月、更新がある可能性が高いでしょうね。
そしてそれだけOSに不具合があれば修正されてくる可能性もあるわけです。

(追記2)
ちなみに、Windows 7や8.1とかはどうなってんのよという場合、レジストリを見るとしっかり載ってますね。
今手元にはWindows 7も8.1 Updateもないのですが、7のリビジョン番号は20000を超え、8.1のリビジョンも1万を超えていたはずです。
そして、途中飛び飛びにはなりますが、ビルド番号はWindowsを通しての番号のはずです。 Windows NT 3.1からになるのかしら・・・(ここは私もよくわかっていません)
まあ、
Windows NT3.1 NT3.5(1)NT4.0 2000 XP Vista 7 8(.1) 10と来てるわけですから、確かにそうともとれるわけですが・・・

今度の定例Windows Updateは日本では4月13日ですね。また、Windows 10 Mobileの累積更新プログラムが登場するかもしれません。
その時になにか修正されてくるといいですね。

そして、NuAns NEOのファームウェア更新も早く来てほしいですね。

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